No.215, No.214, No.213, No.212, No.211, No.210, No.2097件]

#語彙トレ2026 02/03 - 狡猾

 戦いにおける狡猾さは今の自分に足りないものの一つだとユリウスは考えている。
 いざというときのためにナイフの使い方も覚えておいたらというドローレスの提案に乗って少し訓練しただけで、嫌というほどそれを思い知らされた。
「あなた、人間相手の殺し合いは弱いわね。今の三十分で五回くらい死んでいるわよ」
「言葉もありません」
 実際その通りだと自分でも思うので、ユリウスは素直に頷く。
「ま、こんな技術使わないで済むならそれが一番だけれどね。生まれ変わった先で人類がどうなっているか、すぐに武器が手に入る環境かどうかもわからないんだから、学んでおいて損はないわ」

創作

#語彙トレ2026 02/02 - 呻吟

「あああああ……もう……わっかんねえ!」
 宿舎の薄い壁を通して、隣の部屋で呻吟するレグルスの様子が伝わってくる。どうやら統合司令部に提出する書類で延々と悩んでいるようだ。自分で何とかできるだろうと放っておいたが、レグルスのもう一人の隣人であるフレアが帰ってきたので、そろそろ止めてやるべきかと思う。
 隣の部屋をノックして「レグルスさん、大丈夫ですか」と問いかけると、勢いよく扉が開いて涙目のレグルスが出てきた。
「救いの神よ! 助けてくれ!」
 遺言書なんて個人的な内容に踏み込んで良いのかと思っていたのだが、レグルスはまったく気にしないようだった。

創作

#CODE_VEIN_II の体験版でキャラクリして遊んでいた。
これで #月の光、花の影 の登場人物紹介ができちゃうじゃないですか! ありがとうコードヴェイン!

ということで本編から……


【ロゼウス・アルヴェイル(23)】
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かなりでかい(182cm)。いつも(うさんくさい)笑顔の本編ヒーロー。二千年前はユリウスだった。当時からちょっとかわいげは失ったけどお人好しは変わらず。いつも人を煙に巻きながら生きているが保護した迷子には振り回されている。長生きしている割にマジで一人旅と戦闘しかしてこなかったので人付き合いが深くなるほどどうしたらいいかわからなくなって困っている人。甘いものは正義! ユリウスのときから天才少年扱いだったけど相変わらずべらぼうに強い。最近は節約を兼ねてちょっと人助けしとくかくらいで人里に降りてきた竜を倒すレベルに達してしまい、もはや人外なんだけど本人はあまり気にしていない様子。
キャラクリの制限で再現できていないけど本当は長髪を結んでいます。


【ルーナ(0)】
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本編のヒロイン。成長著しい0歳児。外見年齢は16~17歳くらい。日々ロゼウスを振り回しているけどだいたい常識より先に自分の意思を持つことと相手を大切にすることと論理的に考えることを教えてしまったロゼウスのせいなので仕方がない。自分が人間かどうか悩む前にロゼウスが「何者であってもルーナはルーナ」と答えを出してしまったおかげで儚いのは外見だけになりつつある。歌うことで歪みを具現化する特殊能力持ち。本編の旅ではロゼウスが試練を放棄して具現化の力を得ていないので、二人で一人前の英雄扱いされている(主にフィンから)。
キャラクリの制限で髪型は雰囲気重視。実際は長髪をシニヨンにしています。
ここだけ私が描いたラフだけどこんな感じ。
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【フィン・マクリール(27)】
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ご先祖様から英雄の助けになるために真実を求めるという使命を引き継いだ吟遊詩人。英雄を出待ちして上手いことパーティにもぐり込み、一族の悲願を果たそうと奮闘中。憧れの英雄の主に人間関係方面の不器用さに絆されて気付いたらお友だちになっていた。友だちとしてはだいぶ厄介だぞこいつと気付きつつあるが、なんか放っておけない弟分みたいに扱ってしまう。ルーナにとっては歌の師匠。リュートを奏でながらしゃべるのが習慣になっている。
キャラクリの制限で再現できてないけど前髪はたぶんある。


【クラリス・アンセルム(20)】
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ロゼウスの従妹。あるときを境に急に本心がさっぱりわからんようになった従兄を追いかけてきた女騎士。試練の怪物であるルーナを警戒しようとしていたが、素直で正直者で善人なので敵意は長続きしなかった。ロゼウスとルーナの距離感がおかしいことにツッコミを入れてくれる貴重な人材だったが、最近諦めが入ってきているのでこのパーティもう駄目かもしれない(ツッコミ不在的な意味で)。
キャラクリの制限で再現できてないけどこっちも前髪はたぶんある。


ここまで本編のメインキャラクター四人ですね。この四人でパーティ組んで珍道中しているところです。リーダーはたぶんロゼウスなんだと思うな……。本人はやる気ないけど目的地を目指している経験豊富な人がリーダーにならないわけがないのでね!

ということで、本編が終わったので次は番外編として書いている語彙トレに出てくる討伐隊の皆様。本編からみると二千年前に全滅しているので年齢=享年です。


【ダリア(53)】
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最年長、リーダー格、元軍人、陽気で豪快。お酒大好き。酔うと笑い上戸。得物は剣。酒の強さは討伐隊2位。人に飲ませて自分も酔う。全員実力はあるし連携もできているのであとは交流を深めてチームとしての結束を上げていくべしと思っているのか、単に酒好きなだけなのか、何かと飲み会を始めようとする。
SSはキャラクリの制限により30年くらい前の姿。


【セルゲイ(51)】
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ダリアの飲み友達、元軍人、陽気で気さく。お酒大好き。酔うと泣き上戸。得物は斧。首筋に「斬」という入れ墨を入れているけど得物が斧なのでたぶん「叩っ斬るぞ」という意味なのだと思われる。戦い一本でやってきたので同じく戦闘狂のくせに楽器が弾けるアシュトンのことはすげえと思っている。真似したいけどヴァイオリンはヒドイ音しか出ない。
キャラクリの制限でしゅっとしたイケオジになっているけど実際はもうちょいごついと思われます。


【リーア(42)】
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副リーダー、ダリアの部下として長い付き合い、みんなのまとめ役。基本酔わない。得物は銃。隙あらばお祭り騒ぎに持ち込もうとするダリアとセルゲイのストッパー役だったが、討伐隊が始まってからは最後だからある程度は好きにさせようと思っている。書類仕事はだいたいリーアが片付けているが、アナベラとユリウスも手伝ってくれるので感謝している。その他の面々は事務仕事に関してはまったく駄目なので最初から諦めている。なお、ドローレスはやればできるけど他人の分まで仕事する気がない模様。


【アシュトン(36)】
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へらへらした優男。ユリウスに剣と銃での戦い方を教えた。右手に剣、左手に銃を持って戦う。酔っても変わらないが潰れることは潰れる。限界超えると急に駄目になるらしく、記憶も飛ぶ。元傭兵。どうやら「最強の傭兵」として名を馳せていたらしい。ユリウスが同じ得物を選んだので師匠になってしまう。ただし基本戦闘狂なので鍛え方はスパルタ。ユリウスとの模擬戦を楽しんでいるだけなのではとダミアンに疑われているが、あながち間違いでもない。なぜかピアノとフィドル(セルゲイにはヴァイオリンだと思われているけどちょっと違うと思っている)が弾ける。強い奴と戦えると思って討伐隊に入ったけど急に始まる交流会もそれなりに楽しんでいる。


【ダミアン(31)】
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封印と転生の魔術の開発者、内気で無口。本人曰く「太りやすい体質」。酔うと絡み上戸。なんかずっと魔導技術の話しているけど誰も理解できない。複数の楔形小型端末を操って魔術を使う。銃で魔術弾を使う方法を考えてアシュトンとユリウスに教えた。日々魔術の開発にいそしんでおり、特に転生の魔術は最後まで調整を諦めなかった。フレアの無茶なアイディアを形にできる希有な才能の持ち主。苦労人気質かもしれないが、魔術や魔道具が絡むと時々変態になる。
キャラクリの制限によりSSはダイエットに成功した姿。


【アナベラ(25)】
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アナベラ、ドローレス、フレアの仲良し三人組の中心。ノリについていけないダミアンとユリウスを気にかけていた。お酒は呑まない。呑むと弱い。吐いてから寝ちゃう。得物は魔術弾を使った二丁拳銃。眼鏡が横から見たら赤が入っていたり、色を揃えたリボンをつけていたり、地味にオシャレに興味がある。ただ垢抜けてはいない。討伐隊の中では真面目な常識人。


【ドローレス(25)】
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いつも冷静なツッコミ役。ツッコミ先は主にセルゲイ、フレア、レグルス。でもツッコミをサボって観察を楽しんでいることも多い気がする。お酒よりお茶派。得物はライフル。元スパイ。ゴシック系の格好を好む、妖艶な雰囲気のお姉さん。ナイフコンバットができるので実は接近戦もそこそこ強い。


【フレア(24)】
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魔術の腕は良いが生活力がなくぽやぽやしている。アルコールを一口でも飲むと五秒で寝る。球形の端末で魔術を使う。発想が時々おかしいのでユリウスは結構困惑させられている。討伐隊の不思議ちゃん。自分がボケだという自覚はない。レグルスとは密かにユリウスくんのビックリ顔見てみたい同盟を組んでいる。言い出しっぺはフレア。レグルスは謎の押しの強さに勝てない。


【レグルス(23)】
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ムードメーカー、ユリウスのことをかわいがっている。お酒は飲みたがるけど弱い。酔うと情緒不安定になる。得物はハルバード。ユリウスと同じく研修施設出身。なんで自分がこの癖強天才集団に放り込まれたのかわからないと思っているが、たぶん人間関係を円滑にしてくれるだろうとダリアが考えたからだと思われる。いろんなことにそつがないユリウスには戦闘はもちろん、それ以外のところでも勝てるところはほぼないと思っているが、それでもやっぱり年下なのでかわいがってしまう。なんか付き合ってたらかわいげあるし。


【ユリウス(18)】
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討伐隊最年少。後のロゼウス、魔術と戦闘の才能が一番あって急成長中だったので、試練の怪物の仕様もあって具現化の力を任された。未成年なのでお酒は飲まない。右手に剣、左手に銃を持って戦う。無愛想だと思われていたが蓋を開けたらえらくお人好しで付き合いが良かったのでみんなに可愛がられている。可愛がられつつ世話を焼いているのはユリウスの方なのではと若干思わないでもない。


以上、コードヴェイン2のキャラクリを使った登場人物紹介でした。このゲームのキャラクリ、とてもいいですね~。フォトモードもチョット酔うけど慣れてくるとタノシイ~!

※スクリーンショットは全部CODE VEIN II からです。
CODE VEIN II @2026 Bandai Namco Entertainment Inc.

創作,ゲーム

#語彙トレ2026 02/01 - 潜伏

「フレアさん、なにやってるんですか」
 水を飲もうと共有台所にやってきたユリウスは、冷蔵庫の影に潜んでいる気配に向かってため息をつく。
「えへへ、驚かせようと思って潜伏してたの~。ユリウスくん、なんでいるってわかったの?」
 にこにこ笑いながら現れたフレアの行動理由は、相変わらずよくわからない。
「ここまで気配を消すのが苦手なのは、討伐隊の中ではフレアさんだけなので」
「えー、侵入者とかかもしれないじゃない~」
「ここに侵入できる人間が、そこまで気配を消せないなんてあり得ないので」
「えー」
 律儀に答えると、フレアは不満げに頬を膨らませた。

創作

#語彙トレ2026 01/31 - 終焉

 祈導教会という組織は、歪みを封印する旅を支援させ、封印が有効な間に根本的な解決策を探させるには有用な組織だった。人びとの信仰心を集めるために過去の自分が英雄と呼ばれ神格化されているのには閉口したが、人や金や情報を集めるには宗教を利用するのが一番手っ取り早かったのだろう。
 有用であるからこそ、人びとが英雄に求めるイメージは保たなければならない。
 常に冷静で穏やかで迷わず、執着せず、傷つくことを恐れない英雄。
 それは指針であり、枷であり、盾だった。終焉のない旅路を繰り返しながら、置き去りにするとわかっていて人と深く関わることは、苦しかったから。

創作

#語彙トレ2026 01/30 - 炯炯

「根に持つタイプっつうか執念深いんだよな。負けそうになってもぜってーあきらめねえ。付き合うこっちの身にもなってほしい」
 ユリウスの炯炯とした眼差しの強さを思い出して、リーアは微笑した。アシュトンがあの真っ直ぐな強さに好感を持っていることは、よくわかっている。
「上手くやっているようで何よりです」
「リーアサン、俺の話聞いてた? 俺のプライドと体力がズタズタって話なんだけど?」
 まったく気持ちのこもっていない台詞を、リーアは鼻で笑い飛ばす。
「良かったじゃないですか。好敵手を得た『最強の傭兵』が、ますます手がつけられなくなったと兵舎でも評判ですよ」

創作

#語彙トレ2026 01/29 - 席捲

「俺はこの石鹸で世間を席捲する! なんてな!」
「お前さんは本当にギャグセンスがねえなあ」
 たまり場でユリウスを迎えたのは、すっかりできあがっているセルゲイとアシュトンだ。
「だったら見せてみろ、お前のギャグセンスとやらを!」
「専門外なんでね。ユリウス、任せた」
 逃げる間もなくアシュトンに責任を押しつけられたが、そろそろ泣き上戸が発動しそうなセルゲイに逆らうのも得策ではない。ユリウスはため息をついて、適当に切り抜けるネタを探す。
「個室に固執する……とか?」
「芸術的に面白くねえ。百点!」
 へらへら笑うアシュトンの評価は、やはり適当だった。

創作